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山荘メルマガ 法華院Express vol.109を配信しました

不定期で山の主が、配信しているメルマガ『法華院Express』のご紹介です。
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法華院 EXPRESS        vol.109
  2011 / 09 / 06
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まずもって、台風12号により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
また亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
年に2回も大きな災害が、この狭い日本国の違う場所でおこる。
映像で見る景色に、6年前の水害の後の絶望感が思い出されます。
 どこから手をつけていいのやら、何をすればいいのやら。
自分の住んでいる場所への嫌悪。もっといい場所が他にあったのでは・・・。
立ち込める泥の臭い、手をつけたものの、やってもやっても終わらない泥との格闘。
風水害は、精神の安定も一緒に、どこかに持っていきます。晴れ間が射し、
そこから見える景色は、ほんの数日前と変わりはて、さらに追い打ちをかけますが、
太陽の光を浴びた時から、また新たな格闘へのスイッチが入った事も思い出されます。
めげずに、こりずにあきらめず着実に、前に踏み出して下さい。
 自然から受ける恵みは大きく、その分しっぺがえしも大きいのですが、
今年も懲りずに小さな抵抗をしています。8月、80人から100人規模で、4回、
登山道の整備を行いました。上流から流されてきた石を拾い、それを土嚢袋に入れ、
登山道のぬかるんだ場所に持っていき、埋めていきます。
今まではただ投下するだけでしたが、今回は持って行った土嚢袋に、石を集め、
現地の水切りで出た土も一緒に入れ、島を作り、ぬかるんだ場所に点々と設置し
歩けるようにします。斜面では、板と土嚢で階段を作り、水の通り道を作り、
水はけを良くします。日が入るように枝打ちをして、晴れた日には乾燥しやすくします。
今回も頑張ってくれたのは、福岡大学のスポーツ科学部の2年と3年の学生です。
この登山道整備の作業も今年で3年目となりました。たぶん、くじゅうに連れてこられ、
作業をさせられている感じが強いと思いますが、何年か後にその道を歩くときに、
この道の整備は自分がしたことを誇ってもらいたいと思います。
特に4回目は台風の接近で、作業どころではなかったのですが、元気に声を出し続けたり、
寡黙に淡々と作業を反復したりとこちらが教えらることも多々ありました。
7月に九重町と福岡大学が連携協定を結んでの作業、これからも継続してこの作業が
続けられることを願います。若者が元気に汗をかけば、再生は早くなります。
 国立公園は、国民の保健、休養、教化が目的であり、そこに住む者として、
これからも前向きに望んでいきたいと思います。
日本の皆さん、がんばりまっしょい。 
                                  合掌。
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